秋になった。
芽がふき、大輪が咲いて、そして散る。
散るのが秋である。秋は越冬の準備期間で
ジャンプする前に身をかがめる時。
充分身を低くかがめて、冬の息を止め、呼吸をはかり、
春にジャンプ。身をかがめればかがめるほど、春の跳躍は大きい。
秋は侘しさを骨身にしっかりと刻んで、失うことをよしとする季節。
菅家文草 菅原道真 隠岐の島にて詠める
秋
涯分浮沈更問誰
秋来暗倍客居悲
老松窓下風涼処
疎竹籬頭月落時
不解弾琴兼飲酒
唯堪讃仏且吟詩
夜深山路樵歌罷
殊恨隣鶏報暁遅
涯分(がいぶん)の浮沈 更(さら)に誰にか問はん
秋よりこのかた暗(ほのか)に倍(ま)す 客居の悲しみ
老松の窓の下(もと)に風の涼しき処(ところ)
疎竹の籬(まがき)の頭(ほとり)に月の落つる時
琴(きん)を弾(ひ)き兼ねて酒を飲むを解(さと)らず
唯(ただ)仏を讃(たた)へ且(か)つ詩を吟ずるに堪(た)ふるのみ
夜深くして 山路(さんろ )に樵歌(せうか )罷(や)む
殊(こと)に恨むらくは隣鶏(りんけい)の暁(あかつき)を報ずることの遅きことを
解説は下記のサイトがとても親切ですばらしかった。
山陰亭
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/ymkg/jcp/jcpkb196.shtml